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こっちで考えた時にウテナ見返してたらなんかうおおおってなったので、それについても別に書こうと思うんですが、ちょっと長くなりそうだから忘れないようにメモだけ……

多分散々言われているあたりの観点かもしれないんですが! そこには目を瞑って頂いてひとつ!

おねショタ ファンタジー 一次創作 オリジナル


 主に第34話『薔薇の刻印』を見ていて。

 影絵芝居の『薔薇物語』の舞台設定として語られる「それはまだ、世界中の女の子がお姫様だったころのお話です。その頃、世界はまだ完全な闇に包まれていませんでした」って、おま、それ、昭和じゃねえか!!!! 高度経済成長まっただ中じゃねえか!!!!!!! 

 まず【王子様|お姫様】の物語の始めにあった空気感として、実在にあった昭和がモデルになっている、っていうのを発見して(今更ながらって言わないで!!)、すごくピースがぴったり合った感じがしたんですね。

 ずっとこの、【世界の果て|王子様|お姫様|魔女・薔薇の花嫁】って枠組みどうやって生まれたんだろうって疑問だったんです。男性側が女性を縛るために用意したシステムかな、って思ってたんだけどしっくりこなかったんです。だって男性側も【王子様】って概念に辟易してるじゃないですか(それはもうディオスの例を引くまでもなく、現実のあっちこっちで)。まぁ、自分たちが作り出したもんに首絞められている、って可能性もあったんですがそれでもなんか納得できなくて悩んでたんですけど、この『薔薇物語』の冒頭をこの歳になって見てようやくわかった。これは【時代】が生み出したシステムだったんだ……!

 そこで、長い間なんとなくで理解してた【王子様】と【魔女・薔薇の花嫁】が兄と妹である、という設定にも納得いきました。明るい、光に満ち溢れた世界で最初に生まれたのは【王子様】と【お姫様】という概念だった。でも、光があれば必ず影がある。『薔薇物語』が示したように、お姫様になれない女の子が必ずいる。それは考えてみれば自明の理ですが、【時代】は少しそれに遅れて気が付いた。そこでその概念に対応して生まれたのが【魔女・薔薇の花嫁】だった、と(勿論、「王子様の妹はお姫様になれない」っていう、これ以上ない説得力もありますが(でも王子様の妹は自動的にお姫様じゃんっていうツッコミは、こう、ほら、そういう意味のお姫様じゃないしさ?))。

 っていうのを念頭に置いたとき、34話Bパート、つまりウテナが《王子様》を志したきっかけを語るシークエンスの解釈をようやくできたんですけど、それ、まだ頭の中でまとまりきってないうえ書き出すと長いので、とりあえずここまで……あと気になった点をザット書いておく…

・34話Bパートで姿が変化する(幼少期・少年期)ディオスは、【王子様】の、幼い姿のアンシーは【魔女・薔薇の花嫁】という概念の成熟具合を示唆する?

・両親が死んでしまい孤独になった幼きウテナ=【時代】の要請で強制的に自立させられた【女性】の象徴?

・鳳学園は、【王子様】の力を取り戻そうとする【世界の果て】=暁生によって都合よく作られた箱庭で、生徒たちは彼=【おとな】に搾取される【こども】。決闘システムは、【世界の果て|王子様|お姫様|魔女・薔薇の花嫁】という旧【時代】の価値観を再生産し、【こども】たちに浸透、悪く言えば洗脳しようとする仕組み。それを唯一否定したのがウテナ。

・鳳学園を出る、ということは【こども】から【おとな】になること(ただし、御影の例を見るようにそれが必ずしも望ましい変化であるとは限らない)。デュエリストたちがいずれも自分本位で身勝手なことは当然で、彼らは【こども】だから(設定からして当然だけどね!! 見た目が大人っぽいから忘れがちだね!!)。しかし、【おとな】相手に奮闘するウテナの姿を見て、【おとな】からの支配から外れ、自分たち自身の在り方を真正面から見つめるようになる(最終話エピローグ、決闘ゲームを拒否する生徒会)。

・『ウテナ』は移ろう【時代】の中で、【男⇔女】、【こども⇔おとな】というふたつの軸がどのように変容するか(もしくは既存のその対立軸を破壊するために)描いた作品ではないか?

・『輪るピングドラム』では【こども⇔おとな】、『ユリ熊嵐』では【男⇔女】が、それぞれ『ウテナ』以後の【時代】で実際にどのように変化したのかを考え、そこからさらにその先に行くためにどうすべきかを描いたものだったのではないか?

とうだうだ考えたんだけど、つまるところ言いたいのは、まだ昭和の余韻が残るバブルが崩壊し、そのたった二年後に「もう昭和には戻れないからそこは見切りつけて、潔くかっこよく生きて行こ?」って打ち出した『ウテナ』パねぇ(しろめ)、ってことでした。
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Author:世津路章
一次創作小説を書いています。

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◆リンクについて
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◆作品
当ブログ及び小説家になろうにて、『ミス・アンダーソンの安穏なる日々』『八奈結び商店街を歩いてみれば』を連載しました。前者はおねショタ小説で、2017年7月に電撃文庫より刊行されました(無敵の女傭兵ミス・アンダーソンを抹殺すべく派遣された羊ショタ執事悪魔(レベル1)のどたばたコメディ)。後者は大阪のどっかにある商店街が舞台のなにわ人情お約束劇です。

アイコンは岡亭みゆ様にご制作頂きました。

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