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 ……というわけで、12作品ガッツリオススメさせて頂きました。こういうレビューを書く機会はあまりなく、どこまでお伝えできたかは未知数ですが、「なんか劇しん、おもろそうやん」と少しでも思って頂けたなら幸いです。

 本当は……もっと入れるか、迷った……! 初期の『アクション仮面VSハイグレ魔王』(ハイグレ魔王様のカリスマ性が最高)とか『ブリブリ王国の秘宝』(ゲストキャラのルルとスンノケシ王子が超おねショタ)は、『クレヨンしんちゃん』というアニメ作品が始まった当初のういういしさがあって味わい深いですし、『黄金のヤキニクロード』も「『戦国大合戦』の後にギャグ路線で来たか……!」と武者震いする快作なんですが、自分が劇しんすきだからいいと思うのでは? と感じられるところもあり、今回の企画の趣旨(劇しん初心者へのオススメ)とちょっとずれるかなーと思い除外しました(『ヤキニクロード』や『オタケベ!』辺りは、本当はもう一回観てから判断したかったんですが残念ながらタイムアップでした……)。勿論、ここに取り上げているものだけが劇しんではないので、あとは読者の皆様の直感でMY劇しんヒストリーを築き上げていって頂ければこれ以上のことはありません。

 最後に、蛇足ながら自分と劇しんの思い出話を少々。小学生時代にヘンダーやタマタマ、ブタのヒヅメなんかを観て「クレヨンしんちゃんの映画っておもしろいな!」と子どもながらに思い、GWに映画に連れて行ってもらうときは父と一緒によく観ました(妹は母と一緒にコナン観てた)。それで、あれは中学生になったばかりの頃だったと思うんですけど、ひとりで劇場に行って『オトナ帝国の逆襲』を観たんですね。なんかもう、えらいものを観てもうた、と塚口サンサン劇場で呆然としまして。それから意識的に、劇しんというものに向き合うようになりました。

 様々な評価がありましょうが、やはり『オトナ帝国の逆襲』と『戦国大合戦』は劇しんにおけるひとつに一大転換期で、これ以降はそれまでと比べ物にならないほどの注目を浴びるようになったのは事実です。その中で、「クレヨンしんちゃんの映画は泣ける」「大人が見ても感動できる」と囁かれるようになり、ギャグ路線に走ったものなんかは必要以上の悪評をつけられることもありました。傍目で見ていて、「うるせぇ!」って感じでした。『オトナ帝国』以前の劇しんだって、みんな知らなかっただけですごくおもしろかったし、以降の作品だっていいものはある。なのに、〝感動〟できるかどうかに主眼が置かれ、クレヨンしんちゃんの持つ爆発力――それは突拍子もないおバカから生み出されるのですが――が軽視される、という状況があり、制作側もそれに振り回されてしまったのかな、とつい邪推してしまう時期がありました。作品そのものには何の謂れもないのに、そうしたきっかけを作ったオトナ帝国や戦国が悪い、みたいな意見を見かけることもあり、辛い気持ちになったこともありました。

 でも最近、ようやくその傾向が薄れてきたのかな、と思います。近年の作品で、劇場版という枠の中おバカに活躍するしんちゃんや野原一家、かすかべ防衛隊の姿を見ていると、初期作ののびやかさを思い出して、ジンと心に沁みるものがあります。これからももっともっと、彼らの活躍を見守っていきたいと、今回レビューを書き起こして気持ちが新たになりました。

 中学生の私が『オトナ帝国の逆襲』に受けた衝撃は、そのときはとても理解しきれなかったけど、全力でいい作品を作ろうとする制作陣の気概からくるものでした。観客が子どもだとか大人だとか、そんな年齢なんかとっぱらって、容赦なく襲い掛かってくる作品の勢いこそが、観る者の心を圧倒して、感動を呼び起こしてくれたのでした。私にとってオトナ帝国を始めとする劇しんとは、そういう本気の表現をぶつけてくるものでした。ああした体験を幼い頃にできてこの上なく幸福でしたし、得がたいことだと社会に出た今だからこそ思っています。

 と、色々ぐだぐだ書き連ねましたが、今後も劇しんが、子ども大人も関係なく奇想天外なおバカストーリーで見る者を虜にしていく、そうした作品であり続けてくれたらいいなぁと願いながら筆を置きたいと思います。きっと、願うまでもなくそうなっていくんでしょうけどね。最後までお付き合い頂いた方、ありがとうございました!
 さーて、明日からシリリだ!!!!!!!!!


【25周年おめでとう!】
『映画 クレヨンしんちゃん』を勝手に振り返ってオススメしてみた。

◆目次◆
-まえがき-
ヘンダーランドの大冒険
暗黒タマタマ大追跡
電撃!ブタのヒヅメ大作戦
嵐を呼ぶジャングル
嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 
伝説を呼ぶ踊れ!アミーゴ! 
嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾! 
嵐を呼ぶ 黄金のスパイ大作戦 
嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス 
バカうまっ!B級グルメサバイバル!! 
オラの引越し物語 サボテン大襲撃 
-あとがき- 


おねショタ 創作小説 オリジナル ファンタジー
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当ブログ及び小説家になろうにて、『ミス・アンダーソンの安穏なる日々』『八奈結び商店街を歩いてみれば』を連載しました。前者はおねショタ小説で、現在公開休止中です(無敵の女傭兵ミス・アンダーソンを抹殺すべく派遣された羊ショタ執事悪魔(レベル1)のどたばたコメディ)。後者は大阪のどっかにある商店街が舞台のなにわ人情お約束劇です。

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